いわれ
・作成年:1842年(天保13年)三峯山と彫られています
・いわれ:峠のふもとの実沢村に庄之助という人がおりました。
庄之助が馬に薪を積んで仙台城下に売りに行こうと峠まで来ると、狼がのどに棘を刺して苦しんでいます。哀れに思った庄之助が棘を抜いてやると、恩に思ったのか狼は庄之助が峠を通るたびに送り迎えをするようになったとのことです。
庄之助は峠を越えるたびに狼におにぎりを与えて食べさせておりましたが、やがて歳をとった庄之助は亡くなりました。
狼石は、庄之助の子孫が残された狼を哀れんで建てたと伝えられています。
もともとふもと狼石は早坂下橋のたもとにありましたが、道路拡張工事に伴って他の石碑とともに、東北道を見下ろす岡の上に移されました。時代は変わりましたが、庄之助の子孫の方が今でも手厚く供養しています。
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2005.02.06

2005.02.06
昔、実沢の庄之助という人が馬に薪をつけて仙台へ売りに行き、一匹の狼が口をあけて苦しそうにしていた。
近づいて見ると、のどに猪の棘が刺さっていたのでそれを取ってやった。
それからは、仙台から帰る時にはいつもその狼が後ろからついて自宅の近くまで送ってくれるようになった。
庄之助はお昼のおにぎりを二つ持って行き、一つは残して別れぎわに狼にやるようにしたという。庄之助が亡くなった時は山の方から悲しそうな遠吠が聞こえたと云うことである。
狼石は後年その子孫が狼の供養に建てたものといわれている。 仙台市教育委員会
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2005.02.06

2005.02.06 左側

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